日本も含めた世界各地の地震予報を日々発信している、台湾地震予測研究所が、5月6日にインドネシアで発生したマグニチュード6.8の中規模地震を的中させたのでは? と一部で話題を集めている。
予言的中か? それとも偶然か? 日本の地震予知は?
インドネシアでの地震は日本時間の5月6日(水)22時53分頃発生した。
震源地はバンダ海で、震源の深さは約110km、地震の規模はM6.8と推定されている。
震源が深かったことから、津波などは発生しなかった。
台湾地震予測研究所の投稿を振り返ると、約1ヵ月前の4月2日の段階で、すでにインドネシアの地震に関する記述が見える。
この段階では、4月2日から10日以内に、インドネシアを含む多くの地域で、マグニチュード5〜6の自身が発生するのではと予測している。以後、4月19日まで散発的に同内容の予測は繰り返されている。
インドネシアに関する記述が連発されるのは4月26日からだ。
この日はちょうど、インドネシアで実際に地震が起こった5月6日から数えて10日前に当たる。
地震の予測規模もマグニチュード5〜6からマグニチュード6〜7に上がり、ほぼ毎日、同内容の地震警告を発するようになる。
以後、地震発生までほぼ毎日、同内容の警告を出していた。
地震の発生日、規模ともに的中したとも言える。
一方で、台湾地震予測研究所に対する批判も根強い。
画像をご覧いただければお分かりになる通り、地震の発生を警告する地域は幅広い。
アメリカから日本まで、地震が頻繁に起こりそうな地域を広くピックアップし、日々地震予測を垂れ流す「いつかは当たる方式」だとも考えられる。
あくまで参考程度に頭に留め、盲信しない理性は保っておきたい。
気になる日本に関する地震予測では、10日以内に南日本でマグニチュード6〜7規模の地震が、30日以内に東京、京都、広島付近でマグニチュード8〜9の大地震が起こると、1ヵ月以上にわたって警告を発している。
この1ヵ月、中規模の地震が頻発している。
地震に対する警戒を強めておくに越したことはないだろう。