社会の不安が極限まで高まっている現在、Twitter上で「予言者では?」と話題を集めているアカウントが増えている。Twitter上の予言者たちは、何者なのか? そして、なにを語っているのか? 現在、入手できる情報を元に、解説する。
▼目次
謎の多い予言者「れううい氏」
日時、時間までピタリと当てたTweetが話題に
関東大震災、熊本地震を当てたとされる未来人「2062氏」
謎の多い予言者「れううい氏」
いま、Twitter界隈を中心に、もっとも注目を集めている「予言者」のひとりと言ってもいいだろう。
彼女(?)は、2019年の段階で、以下のつぶやきを残している。
・東京オリンピックは中止
・パンデミックが起こる
・大恐慌、大不況が起こる
いずれの内容も、2020年5月現在の我々にとっては、まさか起こるとは思わなかった事態。
昨年の段階でここまで言及していたことが知れ渡るや一躍注目を集め、10万人を超えるフォロワー数となっている。
そうなると、気になるのはTwitterでは時間投稿の修正が可能なのかどうかだ。
昨年、改元した際に「令和」を予言したのではないか? とされたTweetに関する記事の中で、FNN PRIME ONLINEがその疑問をTwitter社に確認している。
事実確認するためTwitter社に問い合わせると、
話題の「令和」予言ツイート…投稿日時を変更できるのか?Twitter社に聞いた
ーー過去ツイートの投稿日時や文言を変更することは可能?
Twitterではシステム上、元のツイートに対して投稿文言や日時の修正を行うことはできない
ーー当該“予言ツイート”は2016年7月13日19時41分に投稿された?
ツイートが恣意的に変更されたなどはない
という回答だった。
ツイートIDも単純加算で改変は非現実的なことを踏まえると、今回話題になった“予言ツイート”は、“偶然の一致”ということになる。
回答としては、投稿日時の修正や文言の変更は不可能とのこと。
これはれううい氏のTwitterに関しても同様だろう。
となると、他に考えられる可能性としては、思いつく限りの予言らしきものを大量につぶやいておき、当たったと思われる内容だけを残し、他は削除するというもの。
これは、れううい氏の行動に当てはまる上に、本人もそれを認めている。
現在、れううい氏のTweetで遡れるのは、2020年2月以降のTweetのみ。他は削除されている。
かつてどのようなつぶやきをしていたのか、今となっては確認するすべは持たないが、「未来予知に関するありとあらゆる可能性」についてTweetしていた可能性はある。
一方で、それでも「パンデミック」「大恐慌、大不況」を想定させる内容を、昨年の段階で予想していたのはただごとではないとも言える。
れううい氏は、2020年5月11日になにかが起こると示唆するTweetを繰り返している。
これが、イルミナティカード等での予言である「関東大震災」あるいは「南海トラフ大地震」を指すのでは? と、話題になっている。
Reuui名義でのつぶやきは、2019年3月11日に行われたものだ。
この段階で、彼女は「2019年5月11日」を想定していた可能性はある。
とすると、前述の「やたらめったら、とりあえずそれっぽいことをつぶやいておき、外れたTweetは全削除しているのでは?」という予想も、あながち的外れではないかもしれない。
とはいえ、2020年2月25日には再度「11日46分」と、Reuui名義でのTweetを補強するかのような内容をつぶやいている。月に関しての言及は消えたが、これはなにを意味するのか。
日時、時間までピタリと当てたTweetが話題に
2020年5月6日の午前1時57分、関東地方を中心に震度4の地震が観測された。
この地震を、日付、時間ともにピタリとあてたTwitterアカウントがある。
アルストツカ氏は、過去のTweetの内容から判断するに、ご自身が何らかの予知・予言を行っているのではない。
Tweet内のブログから、5月6日の午前2時に警戒が必要だと感じ、つぶやいている。
しかし、当該記事内に「午前2時」といった表現は見られない。
なにを持ってその時間を指定したのかは不明だが、実際に地震は起こっている。
アルストツカ氏は、当該Tweet内で「5月6日と5月11日の深夜2時前後」、地震に気をつけるようにと注意を促している。
5月6日は当たった。では、5月11日はどうなのか。今後も警戒が必要かもしれない。
関東大震災、熊本地震を当てたとされる未来人「2062氏」
未来から、さまざまな調査・研究のために過去へとタイムトラベルしてきたとする、「自称・未来人」がいる。
多くの自称・未来人のうち、もっともその言葉にネットユーザーが注目しているのが、「2062氏」だ。
彼についての詳細は、当サイト内こちらの記事をご確認いただくとして、この2062氏から運営を委託されたと自称するアカウントがある。
2062氏は、かつて東日本大震災や熊本地震を的中させたとして、話題を集めた。
その彼が三度、過去へとやってきたということは、今年になにかあるのではないかと、彼の動向に注目していたネットユーザーたちは考えた。
Twitter上では当初、2062氏本人を自称する書き込みが続き、フォロワーとの対話を行っていたが、やがて「任務が完了した」と言い残し、本人は未来へと戻っていったという。
その後、2062氏が「2020年で出会った大学生の青年」とされる人物が、現在も2062氏のTwitterアカウントを運営している。
2062氏は、3月22日に以下のTweetを残している。
暗号でのコミュニケーションを好んだ2062氏の一文は、「備えよ」と読める。
その前に置かれている「W」がなにを意味するのかは不明だが、なんらかの警告を投げかけていると考えて間違いはないだろう。
3月22日当時、すでに新型コロナウイルスは蔓延していた。
「W」とは、この新型コロナ以外にもう1つ災害がやってくる、「ダブルで合わせて備えよ」という意味だろうか。
この推理が正しいとするならば、近い未来になにか大きな災害または人災が起こる、と読める。
なにが起こるのか、予想もつかないが、各自なんらかの準備は必要なのかもしれない。