浅野和三郎

仙人になった少年 浅野才一郎 その1

江戸時代末期、天狗にさらわれ仙人界での生活や師匠である仙人からの教えについて、詳細に国学者の平田篤胤に語った少年・寅吉。彼についての物語は「仙境異聞」として平田篤胤がまとめており、第一級の資料として現在もその強烈な存在感を放っている。
寅吉から約半世紀後。江戸末期から明治初期に、現在の名古屋市で天狗に見初められ、仙人となった少年の記録が残っている。
「仙界眞語」として後世に残された資料。これを明治時代の心霊研究家・浅野和三郎が口語体に翻訳したものを、さらに読みやすく現代文に訳してお届けする。

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